「今の時代は西洋医学による薬の処方が一般的だし、鍼灸の未来は厳しいのではないか」

このようにお考えの鍼灸師の方もいらっしゃるかと思います。
確かに、西洋医学の発展によって一見鍼灸は今後廃れていくように見えがちですが、実は東洋医学に基づいた鍼灸師にしかできないことが注目されていることも事実です。
そこで今回は、鍼灸師と東洋医学の今後の活躍についてご紹介します。

□西洋医学では置き換えできない東洋医学

*東洋医学特有の考え「未病」

私達は普段、体に問題がない状態を「健康」と呼び、体に問題がある状態を「病気」と呼びますが、この考えは西洋医学をもとにしています。
それに対し、東洋医学にはその間に位置する「未病」という概念があります。
未病とはつまり、「病気ではないけれど健康とは言えない、しかし科学的な診断では異常が見つからない状態のこと」です。
どこか気分が憂鬱だったり、体が重かったりするのに、病院では問題もないと言われる状態のとき、東洋医学の観点では体のバランスを崩している未病状態にあります。
この体のバランスの乱れや未病状態を治療するのが鍼灸です。

鍼灸は、鍼や灸によって体の「ツボ」を刺激し血行を良くしたり、内臓の活動を正常化したりします。
それにより人間が生来持っている自然治癒力を高めていき、「未病」を治していくのです。

*注目の鍼灸と東洋医学

東洋医学は、その垣間見える宗教性のために長年その効果が疑問視されてきた過去がありますが、現代では鍼灸の効果は科学的に証明され、WHO世界保健機関で公式的に発表されています。
今では、西洋医学では取り扱えない問題を解決できる鍼灸の認知度が高まってきており、今後国際的に鍼灸師の需要が増える可能性は十分にあります。
また、西洋医学と東洋医学のどちらが正しいのかではなく、2つを統合した考え方こそが医学のあるべき姿なのではないか、といった声も上がってきているのも事実です。
体調を整え、免疫力を高めるその効果から、スポーツトレーナーや高齢者向けサービスなどを展開する鍼灸師も増えてきていますので、今後の鍼灸の広がりが期待されます。

□まとめ

東洋医学の「未病」という考え方と、それをもとにした鍼灸の可能性についてご紹介しました。
西洋医学で解決できない範囲を扱う鍼灸には、様々な可能性が秘められています。
当社では鍼灸師への技術研修を新人、レギュラー前、主任前研修と幅広く用意しており、鍼灸師の活躍をサポートしております。
今後のキャリアとしてぜひ選択肢の1つとしてご検討頂ければ幸いです。